1. 序論:ジェネレーティブAIにおける「物質性」の再定義

2023年のStable Diffusion XL (SDXL) 1.0の登場以降、画像生成AIの技術的焦点は、単なる「写実的な描画」から、より高度な「物質的な質感(マテリアリティ)の制御」へと移行している。特に、光の透過、屈折、反射、そしてコースティクス(集光模様)といった複雑な物理特性を伴う「水」や「流体」の表現は、従来のラスタライズベースのCGレンダリングにおいてさえ多大な計算リソースを要する領域であった。しかし、拡散モデル(Diffusion Models)の潜在空間における表現学習は、これらの物理現象をテクスチャと構造の相関関係として捉え直すことで、驚くべき効率での生成を可能にしている。

本報告書は、この潮流の中で特に顕著な成功を収めているLow-Rank Adaptation (LoRA) モデル、「白棱XL_水元素-特效 (Water Elemental-Effects)」について、その技術的特性、運用方法、そしてソーシャルメディアにおける受容状況を網羅的に調査・分析したものである。中国のクリエイター「xlyuan(白棱)」によって開発されたこのモデルは、被写体を単に濡らすのではなく、その構成物質そのものを「水」へと置換するという、概念的な「エレメンタリゼーション(元素化)」を実現する点において特異性を有している。

本稿では、Civitai等のプラットフォームで共有された具体的な作例や、SNSでバイラル化したトレンドの深層分析を通じ、クリエイターがこの技術を用いていかにして視覚的インパクトを最大化できるか、その方法論を15,000字規模の専門的マニュアルとして体系化する。

2. モデルプロファイリングと技術的特性の分析

2.1 開発背景とエコシステムにおける位置づけ

「白棱XL_水元素-特效」は、Civitai等のモデル共有プラットフォームにおいて「xlyuan」または「bailing_SHAN」の名で知られる開発者によって公開されたSDXL 1.0専用のLoRAである1。このモデルは単独で存在するものではなく、開発者が展開する「元素シリーズ(Element Style Models)」の一部として位置づけられている。同シリーズには「火(Fire)」や「煙(Smoke)」、「闇(Darkness)」といった他の属性も存在しており3、これらは共通して「被写体の形状(Geometry)を維持しつつ、その構成材質(Material)を特定の自然元素に置換する」という設計思想に基づいている。

特に「水元素」版においては、SDXLのベースモデルが持つ基礎的な水表現能力(Water rendering capability)を特化的にチューニングしており、通常のプロンプトエンジニアリングだけでは達成困難な「半透明な体積を持つキャラクター」や「水流で構成された複雑な構造体」の生成を容易にしている。Civitaiにおけるダウンロード数やレビュー数は数千件に及び、その評価は「Overwhelmingly Positive(圧倒的に肯定的)」であり、SDXLユーザー層におけるデファクトスタンダードとしての地位を確立していると言える2

2.2 視覚的・物理的レンダリング特性

本LoRAが提供する視覚効果は、単なる表面的なテクスチャマッピングとは一線を画す。生成された画像を詳細に解析すると、以下の物理的特性が高度にシミュレートされていることが確認できる。

2.2.1 体積的透明度(Volumetric Transparency)

従来のモデルでは、キャラクターを「水」と指定しても、肌の色が青くなるだけで不透明なままであったり、単に水中にいるだけの描写になりがちであった。しかし、本LoRAは被写体の「内部」を描画しようとする傾向を持つ。背景が被写体を透過して見える処理や、光が被写体内部を通過する際の減衰(Absorption)が表現され、ゼリー状あるいは完全な液体としての「厚み」を感じさせるレンダリングを実現する1

2.2.2 表面張力と崩壊(Surface Tension & Dissipation)

「水」である以上、明確な輪郭線を維持することは物理的に不自然である。本モデルは、髪の毛の先端、指先、あるいは衣服の裾といった末端部分において、形状が飛沫(Splash)や霧(Mist)となって周囲の空間へ離散していく「崩壊」のプロセスを美的に処理する。これにより、静止画でありながら動的な時間の経過を感じさせる表現が可能となる3

2.2.3 屈折とコースティクス(Refraction & Caustics)

最も特筆すべき特性の一つが、コースティクス(集光模様)の再現である。光が波打つ水面を通過する際に生じる網目状の明暗パターンが、キャラクターの表面や周囲の環境に投影される。これは、レンダリングにおいて非常に高コストな計算を要する現象であるが、本LoRAはこれを学習済みのパターンとして効率的に適用し、画像のリアリティと情報密度を飛躍的に向上させる6

2.3 モデル仕様データ

パラメータ詳細仕様備考
モデル種別SDXL 1.0 LoRASafetensors形式
ベースモデルSDXL 1.0Anime系、Real系双方のCheckpointに対応可能
ファイルサイズ約 325 MB中規模サイズであり、十分な特徴量を保持していることを示唆2
推奨ウェイト0.5 ~ 0.91.0を超えると形状崩壊のリスクが増大する
トリガーワードwater element, waterプロンプトの先頭または強調位置に配置推奨
推奨解像度1024x1024, 896x1280SDXLネイティブ解像度での使用が前提

3. 包括的運用マニュアル:構築・操作・最適化

本セクションでは、実際に「白棱XL_水元素-特效」を使用して、プロフェッショナルな品質のアートワークを生成するための具体的な手順を解説する。単なるパラメータ設定にとどまらず、プロンプトの論理構造やワークフローの最適化についても詳述する。

3.1 環境構築と基本セットアップ

3.1.1 必須要件

  • プラットフォーム: Stable Diffusion WebUI (Automatic1111), ComfyUI, Forge, またはこれらをサポートするクラウドサービス(SeaArt, PixAI, Tensor.art等)。
  • Checkpointモデル: SDXLベースのモデル。
  • アニメ調: Animagine XL, Anything XL 等が推奨される。ラインの明瞭さとエフェクトの派手さがマッチする3
  • リアル調: Juggernaut XL, Realities Edge XL 等。水の物理的な質感を極限まで追求する場合に適している3
  • LoRAファイル: Civitai等からダウンロードし、models/Lora ディレクトリに配置する。

3.1.2 基本パラメータ設定

調査に基づき、最も安定して高品質な結果を得るための設定値は以下の通りである1

設定項目推奨値理由・効果
SamplerDPM++ 3M SDE Karras液体の微細な飛沫や泡のディテールを潰さずに描画する能力が高い。
Steps30 ~ 50複雑な光の屈折計算(収束)を安定させるため、通常より多めのステップ数が有効。
CFG Scale5.0 ~ 7.0高すぎると色が飽和し、透明感が損なわれるため、標準~やや低めを推奨。
Resolution1024x1024以上低解像度では水の質感が「ノイズ」として処理される可能性があるため、高解像度が必須。
LoRA Weight0.6 ~ 0.80.8を基準とし、被写体の原型を残したい場合は0.6へ下げる。完全に抽象化したい場合は1.0へ。

3.2 プロンプトエンジニアリング戦略

本LoRAを使いこなす鍵は、トリガーワードに加え、水の「状態(State)」と「挙動(Behavior)」を言語化して指示することにある。

3.2.1 コア・トリガーと構造

プロンプトの冒頭には必ずトリガーワードを配置し、AIに対して「この画像は水で構成される」という強いバイアスを与える。

  • 必須: water element, water, (object) made of water
  • 推奨構文:(Subject described as water element), <lora:xlyuan_water_elemental_effects:0.8>, (Action/Pose), (Environment), (Quality Tags)

3.2.2 質感向上(Enhancers)のための語彙

リサーチ資料5から抽出された、効果的な修飾語句リストは以下の通りである。これらを組み合わせることで、単調な「青い人」ではなく、リッチな質感を持つ精霊が生成される。

  • 透明感の強調: translucent body, clear water, see-through, refraction, glassy liquid
  • 動的な水流: swirling water, splashing, droplets, liquid flowing, water vortex, cascading
  • 光と色: caustics, bioluminescence (発光), glowing blue eyes, shimmering, reflective
  • 状態の変化: melting, dissolving into water, formless

3.2.3 ネガティブプロンプトによる制御

「水以外の要素」を徹底的に排除することが、純度の高いエレメンタル生成には不可欠である11

  • 排除すべき要素: flesh, skin, muscle (生々しい肉体感を消す), solid, opaque (不透明さを消す), clothes, fabric (衣服を水に置換したい場合), simple background (背景の光が必要なため)。
  • 品質維持: bad quality, lowres, jpeg artifacts, blurry (意図しないボケを排除)。

3.3 具体的なレシピと作例(Case Studies)

ここでは、Civitaiやその他のリソースで確認された成功事例(レシピ)を詳細に分解し、再現可能なフォーマットで提示する。

ケーススタディA: 「深淵の水龍(The Abyssal Water Dragon)」

ファンタジーアートにおいて最も需要の高いモチーフの一つ。ドラゴンの鱗と水面の波紋が視覚的にリンクし、非常に親和性が高い1

  • 目的: 荒れ狂う海から出現する、巨大で恐ろしい水龍を描く。
  • Checkpoint: CyberRealistic XL
  • LoRA Weight: 0.85 (原形を保ちつつ強く水化)
  • Prompt:(Masterpiece, best quality, hyperrealistic:1.3), A colossal dragon made of raging ocean water, water element, lora:xlyuan_water_elemental_effects:0.85, (translucent scales:1.2), glowing teal eyes, roaring, emerging from storm ocean, huge waves, sea spray, foam, dynamic angle, cinematic lighting, 8k resolution, intricate details.
  • Negative Prompt:fire, smoke, solid scales, cartoon, low quality, blurry, out of frame.
  • 解説: raging ocean waterやfoam(泡)といった激しい状態を表す言葉を加えることで、LoRAが生成する「崩壊」のエフェクトを荒々しさとして表現している。

ケーススタディB: 「静謐なる水の乙女(Serene Water Maiden)」

ポートレートとしての美しさを追求する設定。顔の造形を維持しつつ、髪や肌を水に変える繊細なバランスが求められる7

  • 目的: 静かな湖面に佇む、半透明の美しい女性の精霊。
  • Checkpoint: Illustrious-Semi realistic Anime
  • LoRA Weight: 0.65 (顔の崩れを防ぐためやや低め)
  • Prompt:(Portrait:1.2), 1girl, solo, upper body, water element, lora:xlyuan_water_elemental_effects:0.65, (liquid hair:1.3), translucent skin, bioluminescent blue markings on face, closed eyes, praying, serene expression, calm lake background, moonlight, reflection, caustics on face, ethereal, fantasy art.
  • Negative Prompt:ugly face, distorted eyes, solid skin, flesh color, heavy clothes, messy lines.
  • 解説: bioluminescent(生物発光)を加えることで、透明な体の中に光源を作り出し、立体感を強調するテクニックが有効である6。また、ウェイトを抑えることで、AIが顔の認識を維持しやすくしている。

ケーススタディC: 「エフェクトとしての水魔法(Water Magic VFX)」

キャラクター自身ではなく、キャラクターが放つ魔法のエフェクトとして使用する高度な応用例3

  • 目的: 魔法使いが手から水の渦を放っているアクションシーン。
  • 手法: 「Inpainting(部分書き換え)」または「Region Control(領域制御)」を推奨。
  • Prompt:1boy, wizard, casting spell, dynamic pose, (water vortex forming around hand:1.4), water element, splash, droplets, magic circle, intense energy.
  • Workflow:
  1. まず通常の設定でキャラクター全体を生成する。
  2. Inpainting機能を使用し、手元や魔法のエフェクトを描きたい部分だけをマスクする。
  3. Inpainting時のプロンプトにのみ <lora:xlyuan_water_elemental_effects:1.0> を加え、Denoising Strengthを0.7~0.8に設定して再生成する。
  • 解説: これにより、キャラクター(生身の人間)とエフェクト(完全な水)のコントラストが際立ち、プロフェッショナルなコンセプトアートのような仕上がりになる。

4. バイラル・トレンド解析:SNSにおける成功事例とその要因

本LoRAや類似技術を用いた作品は、Twitter (X)、Reddit、Instagram、ArtStation等のプラットフォームにおいて定期的にバイラル(バズ)を引き起こしている。調査資料に基づき、特に高いエンゲージメントを獲得したトレンド事例を解析し、その背景にある「人々を惹きつける要因」を解明する。

4.1 トレンド事例1:「Water Dress(水のドレス)」

現象の概要

「Water Dress」とは、女性モデルが布の代わりに「流動する水」そのものを身に纏っているかのように描かれた画像群である。このコンセプトは、リサーチ資料において複数のプロンプト共有サイトやストックフォト、さらにはアートプリント市場でも確認された強力なトレンドである10

視覚的・心理的フック(Buzz Factor)

  1. 「ありえない」美の実在感: 本来、重力に従って崩れ去るはずの水が、ドレスの形状を維持して凍結されたかのようなビジュアルは、見る者に認知的な驚き(Cognitive Surprise)を与える。AI特有の「物理法則を無視しつつ、写実的に描画する」能力が最大限に活かされた事例である。
  2. ハイファッションとの接続: この表現は、Iris van Herpen(イリス・ヴァン・ヘルペン)のような前衛的なファッションデザイナーの作品(3Dプリントや新素材を用いた流体的デザイン)を彷彿とさせる20。AIアートが「未来のオートクチュール」として受容されている側面がある。
  3. エロティシズムと芸術性の境界: 透明な水を通して肌が見え隠れする表現は、センシュアルでありながら「元素の擬人化」というファンタジーの文脈によって芸術性を担保されている。これにより、NSFW(職場閲覧注意)的な検閲を回避しつつ、高い注目を集めることに成功している。

解析データに基づく成功プロンプト構成

バイラル化した作品群に共通するキーワード構成は以下の通りである。

Woman in a dress made of ocean water, cascading down, frothy ocean waves, sunset, transparency, orange glow reflecting.17

夕日(暖色)と水(寒色)の対比(Color Contrast)が、画像の視認性と美しさを高めていることが分析できる。

4.2 トレンド事例2:「Hyperrealistic Water Dragon(超写実的水龍)」

現象の概要

Saatchi Artのようなアート販売サイトや、NightCafe等の生成コンテストにおいて、「水で作られたドラゴン」が高値で取引されたり、多数の「いいね」を獲得している13。これらはアニメ調ではなく、極めて写実的なスタイルで描かれている点が特徴である。

視覚的・心理的フック(Buzz Factor)

  1. マクロ・ディテールの快楽: 8k解像度で生成された水龍は、拡大すると無数の気泡、水滴、光の乱反射が描画されている。この「圧倒的な情報量」は、視聴者に画像を拡大させ、滞在時間を延ばす効果がある。SNSのアルゴリズムにおいて、滞在時間の長さは投稿の拡散力に直結する。
  2. 神話的元型(Archetype)への訴求: 水龍(リヴァイアサン、龍神)は、古来より人類共通の神話的イメージである。AIによってそのイメージが「まるで実在するかのような写真」として出力されることに対し、根源的な畏敬の念(Awe)が喚起される。
  3. 技術的ベンチマークとしての機能: 「水をどこまでリアルに描けるか」は、CGやAI技術の進化を測る指標として広く認知されている。そのため、高品質な水龍の画像は「AIの進化を示す証拠」としてシェアされやすい。

解析データに基づく成功プロンプト構成

成功事例に見られる共通項は、背景とライティングの指定にある。

rising from the waves, majestic wings of fog and mist, intricate ocean waves, hyperrealistic, bioluminescent cave.6

単にドラゴンを描くだけでなく、周囲の「霧(Mist)」や「波(Waves)」とドラゴンをシームレスに融合させることで、巨大感と環境との一体感を演出している。

5. 拡張ワークフロー:外部ツールとの連携による品質向上

本LoRAの効果をさらに高めるため、外部ツールや拡張機能を組み合わせた高度なワークフローを提案する。

5.1 ControlNetによる流体制御

水は不定形であるため、ガチャ(ランダム生成)頼みになりがちである。ControlNetを使用することで、水の形状を意図的にコントロールできる。

  • Depth (深度マップ): 3Dモデルや既存の写真から深度情報を抽出し、ControlNetに入力する。「水でできた彫像」のような、立体的に破綻のない画像を生成する場合に有効。
  • Canny / Lineart: 描きたい形状の線画を用意し、それをガイドとして水を流し込む。例えば、企業ロゴの形をした水しぶきや、特定の文字を象る水流を作成できる。

5.2 動画生成AIへの応用(Video Generation)

調査資料24では、Pika LabsやStable Video Diffusion (SVD) といった動画生成AIにおいて、「Water Elemental renders」が特に効果的であると言及されている。

  • ワークフロー:
  1. 本LoRAを使用して、高品質な「水の精霊」の静止画を生成する。この際、プロンプトには cinematic lighting, unreal engine 等を含め、3Dレンダリングのような質感を高めておく。
  2. 生成した静止画をPikaやSVDの「Image-to-Video」機能に入力する。
  3. プロンプトで flowing water, waves crashing, morphing 等の動きを指定する。
  • シナジー効果: 本LoRAによって生成された画像は、すでに水の物理的な質感(反射や透過)が正確に描画されているため、動画AIが動きを付加した際にも不自然な歪みが生じにくく、非常に高品質な映像素材となる。これは、静止画LoRAの動画領域への有望な応用例である。

5.3 複数エレメントの融合(Element Mixing)

作者xlyuan氏は、「火」や「煙」のLoRAも提供している3。これらを組み合わせることで、「相反する属性の融合」という高度な表現が可能になる。

  • Latent Couple / Region Prompter: 画面の左側を <lora:water_elemental:1>, 右側を <lora:fire_elemental:1> と指定することで、水と炎が対峙するドラマチックな構図を作成できる。
  • 概念的融合: water and fire mixing, steam といったプロンプトを媒介させることで、水と炎が混じり合って蒸気になる境界線を表現するなど、AIならではの幻想的な現象を描出できる。

6. 結論

本調査により、LoRA「白棱XL_水元素-特效 (Water Elemental-Effects)」は、SDXLエコシステムにおいて極めて重要な位置を占めるツールであることが確認された。その価値は単なる「水のエフェクト追加」にとどまらず、対象の物理的特性を根本から再構築する「エレメンタリゼーション」能力にある。

要点の総括:

  1. 技術的完成度: 透明度、屈折、表面張力の崩壊といった複雑な流体物理を、高いレベルでシミュレート可能である。
  2. 運用の柔軟性: プロンプトとウェイトの調整により、ポートレートの装飾から完全なモンスター生成、さらにはファッションデザインのシミュレーションまで、幅広い用途に対応する。
  3. 高い訴求力: 「Water Dress」や「Water Dragon」といったバイラル事例が示すように、このLoRAが生み出すビジュアルは、人間の根源的な美的感覚(透明感、輝き、流動性)を刺激し、SNS時代において強力なエンゲージメントを生む力を持っている。

クリエイターにとって、本マニュアルで示したテクニックを習得することは、AIアートにおける表現の幅を「固体」から「流体」へと拡張し、未踏の視覚体験を創造するための強力な武器となるだろう。今後、動画生成技術との融合が進むにつれ、この「デジタルな水」の需要と重要性はさらに高まっていくことが予測される。

付録:クイック・リファレンス・ガイド

A. 推奨パラメータ一覧

項目設定値
ModelSDXL 1.0 Base (Anime/Real 両対応)
LoRAxlyuan_water_elemental_effects
Weight0.6 (マイルド) ~ 0.85 (強力)
SamplerDPM++ 3M SDE Karras / Euler a
Steps30 ~ 50
Resolution1024x1024, 896x1152, 1024x768
CFG Scale5.0 ~ 7.0

B. 機能別プロンプト・キーワード集

カテゴリ推奨キーワード (Positive)役割・効果
基本トリガーwater element, made of water, liquid bodyモデルの発動、被写体の液状化
質感・光translucent, caustics, refraction, bioluminescence透明感、集光模様、発光の追加
動き・形状swirling, splashing, droplets, mist, flow動的な水流、飛沫、霧の演出
背景・環境underwater, sunset, dark cave, oceanコントラストを高め、水の透明度を際立たせる
ネガティブflesh, skin, solid, clothes, opaque肉体感、不透明感の排除

C. トラブルシューティング

  • Q: 顔が崩れてしまう。
  • A: LoRAウェイトを0.6程度まで下げるか、プロンプトに detailed face, beautiful face を追加し、Step数を増やして生成を安定させる。またはAdetailer機能を使用する。
  • Q: 水に見えず、青い肌の人になる。
  • A: translucent body, refraction 等の透明感を強調する単語が不足している。ネガティブプロンプトに skin, flesh を強く入れる(例:(skin:1.5))。
  • Q: 全体がぼやける。
  • A: 水のエフェクトはボケと認識されやすい。sharp focus, 8k, masterpiece をプロンプトに追加し、アップスケーラー(Hires. Fix)を使用する。

引用文献

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  15. Geisha in Water Dress against Rising Sun - Stable Diffusion Online, 12月 16, 2025にアクセス、 https://stablediffusionweb.com/image/3429188-geisha-in-water-dress-against-rising-sun
  16. Woman in Ocean Water Dress at Sunset - AI Art - NightCafe, 12月 16, 2025にアクセス、 https://creator.nightcafe.studio/creation/STNEPIhV2HZPFssPlXdu/woman-with-long-flowing-hair-walking-away-from-viewer-wearing-a-flowing-long-dress-made-entirely-of-
  17. Water Dress Cascading into Frothy Ocean Waves - AI Art - NightCafe, 12月 16, 2025にアクセス、 https://creator.nightcafe.studio/creation/BER472IBBBdDlDF0Z2pR
  18. AI Generated Nightsky Photos and Artwork | Deep Dream Generator, 12月 16, 2025にアクセス、 https://deepdreamgenerator.com/tags/nightsky/popular?page=67
  19. Girl Water Dress vectors - Shutterstock, 12月 16, 2025にアクセス、 https://www.shutterstock.com/search/girl-water-dress?image_type=vector&page=14
  20. Fractal Folds: The Posthuman Fashion of Iris van Herpen - Radboud Repository, 12月 16, 2025にアクセス、 https://repository.ubn.ru.nl/bitstream/handle/2066/231849/231849.pdf?sequence=1
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  23. Iridescent Water Dragon - AI Art Shop, 12月 16, 2025にアクセス、 https://aiartshop.com/products/iridescent-water-dragon
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